■ 人口10億人の経済
■ インドの雇用を学ぼう
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雇用者数
市場規模
24万5000人
17万1000人
10万6000人
2001年    02年     03年
36億ドル
25億ドル
15億ドル
2001年    02年     03年
ヘルスケア 5%
小売 5%
    ↓
金融・保険業
40%
製造業
18%
通信
9%
その他
25%
アメリカ向け
70.0%
欧州向け
22.5%
その他
7.5%
IT産業の成長に注目が集まっていますが、それに伴いコールセンターも急成長しています。
インド人は英語が上手い・処理能力が速い、その上、労働力は安価であるため、非常に魅力的な人材です。
イギリス英語を話すインド人は、アメリカ人が使わない表現を使うことがあるため、アメリカ人と思われるような
話し方のレッスンなどの訓練を受けたり、その他には、アメリカの文化や電話の対応などを習ったりします。
2003年の時点で米国企業の運営するコールセンターは、インド国内に約50ヶ所あります。
コールセンターの立地としては、チュンナイとハイデラバードが比較的問題が少なく、ムンバイとデリーは
不動産と人件費の高さ、バンガロールとアーメダバードはテレコムの未整備が問題になっています。
従業員の80%は大卒の女性で、賃金はITエンジニアと同じようにアメリカの5分の1だそうです。
     アメリカ向けのコールセンターもお手のもの
インドのIT産業の中核をなすのは、ソフトウェアの開発・販売とアウトソーシングです。
ソフトウェア・サービス部門のIT産業の市場シェアは約80%で、
非ソフトウェア・サービス部門に比べて、高い成長率を示しています。
ソフトウェア・サービス部門を輸出と国内販売に分けると、国内販売は伸び悩んでいるものの、
アメリカ向けを中心に輸出が高い伸びを示しており、輸出先導の急成長をしています。
輸出に比べて輸入が遅れているのは、インド国内企業のIT導入が遅れ気味であるというのと、
インド国内で海賊版ソフトが大量に出回っているからといった理由があります。
海賊版ソフトの普及率は先進国ほど低い傾向があるので、法整備が行われていけば
解決すると思いますが、インド人は「自分の物は自分の物、人の物も自分の物」という共有物の感覚が
あるので、解決までに時間がかかるかもしれません。
2003年時点で、インドがソフトウェアを輸出している主な地域は、アメリカ(70%)、欧州(22.5%)です。
アメリカ向けが圧倒的なシェアを占めていますが、最近ではインドと欧州の貿易面での経済関係が
強まっているため、今後、欧州への輸出が増える可能性が大きいです。

●2003年のソフトウェア輸出の地域




また、2003年のソフトウェア輸出先の業種別内訳は、金融・保険が40%で最も高いシェアを占めています。

●2003年のソフトウェア輸出先の業種別内訳




アウトソーシングは、IT産業の中でも特に目が離せないビジネスです。
先進国へのアウトソースは、1990年前半から始まっていましたが、活発になったのは2001年以降です。
2001年9月に起こったアメリカ同時多発テロ事件により、アメリカ政府が外国人へのビザ給付を
制限したため、それまでシリコンバレーなどに出稼ぎに出ていた優秀なインド人エンジニアが帰国し、
外部受注という形で仕事をするようになりました。
インドのアウトソーシング・ビジネスの市場規模は、2001年から2003年の2年間で約2.5倍にまで拡大し、
アウトソーシング・ビジネスの雇用者数は約2.3倍も増加しました。

●アウトソーシング・ビジネスの市場規模と雇用者数












先進国のアウトソーシング先として、カナダ・アイルランド・イスラエルなども有名ですが、
インド人の方が低賃金で質の高いサービスを提供できるので、コスト削減を推進する企業にとって
非常に都合が良いのです。
(インド人は教育水準が高くて優秀、英語が上手い、理数系に強いという特徴があります)
1人当たりの賃金がアメリカITエンジニアの5分の1というのは魅力的でしょうね。
インドのIT企業は、ムンバイ、ニューデリー、バンガロールなどの大都市に集中しています。
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     9.11テロで活発化したアウトソーシング